<相場の読み筋>1月29日

2024/1/29 7:45

 前週末26日の米国株式は、NYダウが前日比60.30ドル高の3万8109.43ドルと続伸し連日で終値ベースの史上最高値を更新した。ナスダック総合指数は同55.132ポイント安の1万5455.364ポイントと7日ぶりに反落して取引を終了。出来高概算は、NY市場が7億5879万株、ナスダック市場が42億7139万株だった。12月のPCE(個人消費支出)物価指数で、食品とエネルギーを除くコア指数が前年比2.9%上昇し、市場予想平均の同3.0%上昇を下回った。インフレへの警戒感が後退し、NYダウは一時、160ドルを超える上げを見せる場面もあった。一方、ハイテク株比率の高いナスダック市場では、25日の通常取引終了後に23年10-12月の決算を発表したインテルが下落したほか、アプライド・マテリアルズやアドバンスド・マイクロ・デバイシズなども下げた。

 29日の東京株式は反発後、しっかりした展開か。日経平均株価は、前週末26日に急反落。5日移動平均線(26日時点で3万6255円)を終値ベースで下回り、短期的な過熱感は解消されたとみられ、買い戻しの動きが先行しそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=148円台の前半(前週末26日は147円77-79銭)、ユーロ・円が1ユーロ=160円台の後半(同159円88-92銭)と、円安方向に振れている。前週末26日のADR(米国預託証券)は円換算値で、TDK<6762.T>、ファナック<6954.T>、日産自<7201.T>などが、同26日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同26日の大阪取引所清算値比235円高の3万5915円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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