日経平均は80円程度高、買い一巡後は上値の重い展開に=5日前場

 5日午前10時5分すぎの日経平均株価は、前週末比80円程度高い3万6238円前後で推移する。朝方から続伸してスタート。午前9時4分には、同294円60銭高の3万6452円62銭を付けている。現地2日の米国市場で、NYダウが続伸し連日で史上最高値を更新、ナスダック総合指数も続伸。堅調な米雇用指標を受け、早期利下げ期待が後退し、ドル・円相場が円安方向に振れていることもあり、買いが先行した。ただ、買い一巡後は、戻り待ちの売りに押される展開で、上値は重いもようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末2日の大阪取引所清算値比290円高の3万6440円だった。

 業種別では、33業種のうち21業種が上昇、12業種が下落する。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も高い。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も堅調。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、ソニーG<6758.T>、キーエンス<6861.T>などの電気機器株もしっかり。一方、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が安い。

 個別では、ITM<2148.T>、ネットワン<7518.T>、東京エネシス<1945.T>、三越伊勢丹<3099.T>、TIS<3626.T>などが上昇。半面、IRJHD<6035.T>、住友化学<4005.T>、イリソ電子<6908.T>、ダイヘン<6622.T>、クオールHD<3034.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時5分時点で、1ドル=148円台の半ば(前週末2日は146円62-64銭)、1ユーロ=160円台の前半(同159円53-57銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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