<一撃!裏銘柄>「リアル」好調、AIなどデジタルも商機に―TOW

株式

2024/2/8 10:00

 イベント・プロモーションの独立系大手テー・オー・ダブリュー(TOW)<4767.T>をマークしたい。コロナ禍収束でイベントや展示会の開催が活発化する中で、好影響が顕在化。大型案件の獲得などにより、受注残高は豊富だ。

 リアルイベントの回復を背景に、24年6月期は上期の連結営業利益が11.7億円(前年同期比76%増、従来予想9.6億円)に上ブレした。きょう8日午後1時に決算を発表するが、精査中としていた通期計画(昨年11月時点で営業利益13.7億円、前期比19%増)への反映が注目される。

 既存のリアルイベントが復調する一方で、同社はデジタル戦略も加速してきた。体験型テストマーケティングサービス「PreSTORE」やLINE連動型リアルイベントパッケージ「EVENT CONNECT」などを推進し、新たな商機を取り込んでいる。AI(人工知能)分野では、ディー・エヌ・エー(DeNA)<2432.T>とAI(人工知能)技術を活用するプロジェクト「Promotion AI LAB」を発足した。

 株価は昨年来高値圏で推移しているが、配当利回りが4%台あり過熱感はうかがわれない。これまでも自社株買いなど株主還元には積極姿勢を見せてきた。長期では2021年以降の上値抵抗ゾーンに差し掛かりつつあり、ここを突破すれば新局面に入る。

 昨年には映像制作のモット(東京都新宿区)を買収した。モットは大手食品メーカーやトイレタリーメーカーなどのテレビCMやプロモーションビデオで実績があり、TOWのビジネスとのシナジー(相乗)効果もそろそろ本格化してきそうだ。

提供:ウエルスアドバイザー社

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