日経平均は618円高と大幅反発、株価指数先物に断続的な買いで上げ幅拡大=8日前場

 8日前場の日経平均株価は、前日比618円50銭高の3万6738円42銭と大幅反発。TOPIX(東証株価指数)は同11.79ポイント高の2561.74ポイントと、続伸した。きのう7日の底堅い動きや米国株高を背景に、朝方から買いが先行。一時、上値の重い場面もみられたものの、株価指数先物に断続的な買いが入ったことをきっかけに上げ幅を拡大。日経平均は午前11時29分に、同621円95銭高の3万6741円87銭を付けるなど、ほぼ高値で取引を終えた。東証プライム市場の出来高は9億7473万株、売買代金は2兆7821億円。騰落銘柄数は値上がりが455銘柄、値下がりは1157銘柄、変わらずは45銘柄だった。

 市場では「日経平均先物が3万5500円を上回ったことをきっかけに、売り方の買い戻しが入り、上昇を加速させたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、33業種のうち15業種が上昇、18業種が下落した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株が上昇。バンナム<7832.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株も高い。テルモ<4543.T>、東精密<7729.T>などの精密機器株や、ネクソン<3659.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も堅調。塩野義薬<4507.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株もしっかり。一方、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>などの陸運株が安い。

 個別では、協和キリン<4151.T>、カーバイド<4064.T>、日電波<6779.T>、IWI<4847.T>、大末建設<1814.T>などが上昇。半面、DeNA<2432.T>、菱製鋼<5632.T>、三井金属<5706.T>、東芝テック<6588.T>、アイロムG<2372.T>などが下落している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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