日経平均は166円高、短期的な過熱感や連休控えで手じまい売りも=9日前場

 9日前場の日経平均株価は、前日比166円63銭高の3万7029円91銭と続伸。TOPIX(東証株価指数)は同0.43ポイント安の2562.20ポイントと、小幅ながら3日ぶりに反落した。きのう8日の強い地合いや米国株高を背景に、朝方から買いが先行。日経平均は午前9時44分に、同423円98銭高の3万7287円26銭と、取引時間中としては1990年2月20日以来、33年11カ月ぶりに3万7000円台を回復した。その後は、短期的な過熱感や3連休前ということもあり、手じまい売りが優勢となったもよう。東証プライム市場の出来高は11億9783万株、売買代金は3兆2627億円。騰落銘柄数は値上がりの690銘柄に対し、値下がりは913銘柄と値上がりよりも多く、変わらずは52銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち16業種が上昇、17業種が下落した。UACJ<5741.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株や、ニトリHD<9843.T>、すかいらくH<3197.T>などの小売株が上昇。SUMCO<3436.T>、LIXIL<5938.T>などの金属製品株や、スクエニHD<9684.T>、ソフバンG<9984.T>などの情報通信株も高い。AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株や、INPEX<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も堅調。出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、みずほリース<8425.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株が安い。

 個別では、フジクラ<5803.T>、東亜建設<1885.T>、ミズノ<8022.T>、日金銭<6418.T>、フジシール<7864.T>などが上昇。半面、リログループ<8876.T>、富士製薬<4554.T>、Ubicom<3937.T>、ネクソン<3659.T>、KLab<3656.T>などが下落している。

提供:ウエルスアドバイザー社

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