日経平均は150円程度安、売り一巡後は輸出関連銘柄などが下げ渋り=14日前場

 14日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前日比150円程度安い3万7813円前後で推移。午前9時1分には、同324円85銭安の3万7639円12銭を付けている。きのう13日に1000円を超える上昇となった反動や、現地13日の米国株式市場で、予想を上回るCPI(消費者物価指数)の伸びを受け、早期利下げ期待が後退、NYダウとナスダック総合指数がそろって下落したこともあり、売りが先行した。その後は、外国為替市場での円安・ドル高を背景に、輸出関連銘柄に下げ渋る動きがみられ、下げ幅を縮小する動きにあるようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所清算値比445円安の3万7685円だった。

 業種別では、33業種のうち27業種が下落、6業種が上昇している。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株が下落。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も軟調。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も弱い。一方、出光興産<5019.T>、ENEOS<5020.T>などの石油石炭製品株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が高い。

 個別では、恵和<4251.T>、ラクス<3923.T>、ナブテスコ<6268.T>、DmMiX<7354.T>、メルカリ<4385.T>などが下落。半面、タツモ<6266.T>、ケンコーマヨ<2915.T>、東和薬品<4553.T>、LINK&M<2170.T>、レイズN<6379.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=150円台の半ば(13日は149円58-59銭)、1ユーロ=161円台の前半(同161円12-16銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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