<相場の読み筋>3月1日

2024/3/1 7:45

 2月29日の米国株式は、NYダウが前日比47.37ドル高の3万8996.39ドルと4日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同144.184ポイント高の1万6091.922ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が18億4817万株、ナスダック市場が61億4536万株だった。ナスダック総合指数は、21年11月19日(1万6057.438ポイント)に付けた終値ベースでの史上最高値を更新した。米1月PCE(個人消費支出)デフレーターが、エネルギーと食品を除くコアで前年同月比2.8%上昇し、市場予想平均と一致した。過度なインフレへの警戒感が後退し、株価の上昇につながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやインテル、テキサス・インスツルメンツなどが買われた。

 3月1日の東京株式は反発後、もみ合いか。日経平均株価はきのう2月29日に続落したが、下げ幅を縮小して取引を終えていることや、現地同29日の米国株式が上昇したことを追い風に、買い優勢スタートとなりそう。ただ、買い手がかりに乏しいなか週末要因もあり、戻り待ちに上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の後半(2月29日は149円66-69銭)、ユーロ・円が1ユーロ=162円トビ台(同162円07-11銭)と小動き。2月29日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、アドバンテス<6857.T>、キーエンス<6861.T>、東エレク<8035.T>などが、同29日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同29日の大阪取引所清算値比40円高の3万9300円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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