日経平均が4万円肉薄、史上初の大台まで10円に

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2024/3/1 15:05

 日経平均株価が1日、初の4万円に肉薄した。わずかに大台に届かなかったものの、後場取引時間中には3万9990円(前日比824円高)まで上昇。強い先高感に支えられている。

 この日は3万9910円(前日比744円高)で取引を終えた。前日の米株高を追い風に序盤から買いが先行。円安や半導体銘柄の上昇で勢いが一段と加速し、午後2時50分に日中の高値を付けた。

 ちょうど1週間前の2月22日にバブル期の大天井(3万8915円)を突き破った日経平均は、ほどなく次の心理的なフシ目に接近した格好だ。

 今週の日本株相場は、半ばにかけてもたついていたものの、注目されていた現地29日発表の米1月PCE(個人消費支出)デフレーター(価格指数)が市場想定線の水準にとどまったことや、半導体株で構成するSOX指数の上昇が好感され、1日の日本株を押し上げた。

 三井住友DSアセットマネジメントの市川雅浩チーフマーケットストラテジストは、「日本企業の業績について、今・来年度と利益成長が続くという見方が広がっている。また、賃上げが順調に進んでいるとみられることや、資本効率改善への期待がなお大きい」と強気の相場を分析する。

 この日は東証プライム市場で140銘柄が昨年来高値を更新した。日経平均への寄与度が大きいファーストリテイリング(9983)、東京エレクトロン(8035)が上場来高値を更新したほか、トヨタ自動車(7203)も連日で最高値を付けている。

(写真:123RF)

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