来週の東京外国為替市場見通し=米2月雇用統計に注目

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2024/3/1 16:36

予想レンジ:1ドル=149円00銭-152円00銭

 2月26-29日のドル・円は下落した。26日は、米1月新築住宅販売は市場予想を下回ったが、ダラス連銀2月製造業活動指数が予想を上回って大きく改善する中、ドル・円は上伸。27日は日本の1月全国消費者物価指数が予想を上回り、いったん円が買われる展開となるが、米10年債利回りの上昇と共にドル・円の下落は最小限にとどまる。28日は、米10-12月期の、GDP(国内総生産)は予想を下回ったが、個人消費やコアPCE(個人消費支出)が予想を上回る中、ドル・円は反発。29日は日銀の高田創(たかたはじめ)審議委員が、2%の物価安定目標について実現が見通せる状況になってきたと述べ、マイナス金利の解除など出口への対応も含めた対応も必要という考えを示したことでドル・円は一時149円20銭がらみまで下落した。

 8日までに発表される米国の経済指標では、2月ISM(米サプライマネジメント協会)製造業景況指数、2月ISM非製造業景況指数、1月耐久財受注、2月ADP(オートマティック・データ・プロセッシング)雇用統計、1月貿易収支、2月雇用統計に注目。市場予想では、2月ADP雇用統計の非農業部門雇用者数は前月比15万人増と1月の同10万7,000人から増加する見通しだが、2月雇用統計の非農業部門雇用者数の市場予想は前月比19万人増と、1月の同35万3,000人増から大幅に減少する見込みとなっている。

 ドル・円は、昨年11月の高値を意識して152円ちょうどが上値メド。下値メドは149円ちょうど。

提供:ウエルスアドバイザー社

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