<相場の読み筋>3月4日

2024/3/4 7:45

 前週末1日の米国株式は、続伸した。NYダウが前日比90.99ドル高の3万9087.38ドル、ナスダック総合指数が同183.020ポイント高の1万6274.942ポイントで取引を終了。ナスダック総合指数は連日で史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が10億3965万株、ナスダック市場が55億2001万株だった。米2月ISM製造業景況指数が47.8となり、市場予想平均の49.5を下回った。景気の減速が警戒され、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)し、株式の相対的な割高感が後退し株高につながった。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アドバンスド・マイクロ・デバイシズやマイクロン・テクノロジーズ、アプライド・マテリアルズなどが買われた。

 4日の東京株式は、続伸後も堅調な展開か。前週末1日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同1日の大阪取引所清算値比220円高の4万220円だった。現地1日の米国株高も追い風に、朝方から同清算値にサヤ寄せする動きが強まり、心理的なフシ目の4万円の突破が見込まれる。4万円突破による投資家心理の良化で、しっかりした値動きが続きそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円前後(前週末1日は150円49-50銭)と円高に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円台の半ば(同162円70-74銭)と小動き。前週末1日のADR(米国預託証券)は円換算値で、アドバンテスト<6857.T>、キーエンス<6861.T>、オリンパス<7733.T>などが、同1日の東京終値に比べ高かった。

(イメージ写真提供:123RF)

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