<相場の読み筋>3月5日

2024/3/5 7:45

 4日の米国株式は、3日ぶりに反落した。NYダウが前週末比97.55ドル安の3万8989.83ドル、ナスダック総合指数が同67.433ポイント安の1万6207.509ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億5611万株、ナスダック市場が58億5426万株だった。EU(欧州連合)の欧州委員会は現地4日、アップルに対し音楽ストリーミング配信市場で支配的地位の乱用があったと判断し、18億ユーロ(約2900億円)の制裁金を科すと発表。同社株が売られたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、前週末1日に史上最高値を更新していたこともあり、利益確定売りが優勢となった。ナスダック市場では、アップルのほか、テスラやウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが下落した。

 5日の東京株式は、上値の重い展開か。日経平均株価はきのう4日に続伸し、史上初めて4万円台に乗せた。ただ、買い一巡後は、利益確定売りが優勢となる場面もみられた。年初から終値ベースで6800円強(約20.5%)の上昇となっていることや、大台乗せの達成感などから、手控えムードが広がる可能性もありそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=150円台の半ば(4日は150円30-32銭)、ユーロ・円が1ユーロ=163円台の前半(同163円13-17銭)と小動き。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、楽天グループ<4755.T>、富士フイルム<4901.T>、コマツ<6301.T>などが、4日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所清算値比45円安の4万105円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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