<相場の読み筋>3月7日

2024/3/7 7:45

 6日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比75.86ドル高の3万8661.05ドル、ナスダック総合指数が同91.955ポイント高の1万6031.543ポイントで取引を終了。出来高概算は、NY市場が10億3548万株、ナスダック市場が53億6910万株だった。米2月ADP雇用統計で、非農業分野の雇用者数が前月比14万人増となり、市場予想平均の15万人増に届かなかった。景気減速が警戒され、米10年物国債の利回りが低下(価格は上昇)。株式に対する相対的な割高感が後退した。注目されたパウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言では、早期の利下げについて慎重な見方が示されたが、市場への影響は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、クアルコムやエヌビディア、インテルなどが値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は、堅調な展開か。6日の日経平均株価は、利益確定売りが出る一方、底堅く推移。朝方は、現地6日の米国株式が反発したことを受け、買い先行スタートとなりそうだ。手がかり材料に欠けるものの、先高期待を支えに、しっかりした値動きが見込まれる。為替相場は、ドル・円が1ドル=149円台の前半(6日は149円53-55銭)と、やや円高方向にある一方、ユーロ・円が1ユーロ=162円台後半(同162円41-45銭)と、やや円安に振れている。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、東エレク<8035.T>、三菱商事<8058.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所清算値比250円高の4万330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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