日経平均は492円安と大幅に3日続落、円高重しで終値が4万円割れ=7日後場

 7日後場の日経平均株価は、前日比492円07銭安の3万9598円71銭と大幅に3日続落し、4日ぶりに心理的なフシ目の4万円を割り込んだ。下げ幅は1月26日の485円安を超え、今年最大となった。TOPIX(東証株価指数)は同12.13ポイント安の2718.54ポイントと3日ぶりに反落した。日経平均は朝方、現地6日の米国株高を受け、4日の取引時間中の史上最高値を更新し4万400円台に乗せる場面もあった。ただ、3月に予定されている日本銀行の金融政策決定会合で、一部の出席者がマイナス金利解除を妥当とする意見を表明する見通しと報じられた。政策変更への思惑から、為替市場で1ドル=148円台の半ばまで円高・ドル安が進行。輸出関連銘柄を中心に、業績への影響が警戒され売りに押された。日経平均は午後2時44分に、同572円38銭安の3万9518円40銭を付けた。

 プライム市場の出来高は21億2419万株、売買代金は5兆9212億円。騰落銘柄数は値上がり675銘柄、値下がりは929銘柄、変わらずは52銘柄だった。

 業種別では、33業種のうち19業種が下落、14業種が上昇した。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株が下落。キーエンス<6861.T>、村田製<6981.T>などの電気機器株や、日本製鉄<5401.T>、JFEHD<5411.T>などの鉄鋼株も安い。SMC<6273.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株も軟調。AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、レゾナック<4004.T>、信越化<4063.T>などの化学株も弱かった。一方、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、SOMPOH<8630.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株が上昇した。

 個別では、Vキューブ<3681.T>、マーキュリア<7347.T>、扶桑化学<4368.T>、マツダ<7261.T>、インフォMT<2492.T>などが下落。半面、日本コークス<3315.T>、ツムラ<4540.T>、ネットプロテ<7383.T>、Gunosy<6047.T>、大幸薬品<4574.T>などが上昇した。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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