<相場の読み筋>3月21日

2024/3/21 7:45

 20日の米国株式は、3日続伸した。NYダウが前日比401.37ドル高の3万9512.13ドル、ナスダック総合指数が同202.617ポイント高の1万6369.408ポイントで取引を終了。両指数ともに終値ベースでの史上最高値を更新した。出来高概算は、NY市場が9億5914万株、ナスダック市場が49億4524万株だった。FOMC(米連邦公開市場委員会)では、政策金利を5.25-5.50%に据え置いた。参加者による政策金利見通しは、24年末時点で4.6%と前回予想と変わらずで、現在の金利水準から0.25%の利下げで3回分に相当する。従来見通しに変更がなかったことから、米経済の軟着陸期待が高まる格好となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやアメリカン・エキスプレス、3M(スリーエム)などが値上がり率の上位に入っている。

 21日の東京株式は続伸後も、堅調な展開か。日経平均株価は前営業日の19日に、終値ベースで2週間ぶりに4万円を回復。投資家心理の好転が期待されるほか、米国株高も追い風に、買い先行スタートとなろう。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の前半(19日は150円25-27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=165円台の前半(同163円09-13銭)と、円安方向に振れている。輸出関連銘柄を中心に上値を追う場面も想定され、4日に付けた終値ベースの史上最高値(4万109円23銭)の更新も見込まれる。20日のADR(米国預託証券)は円換算値で、日本製鉄<5401.T>、日立<6501.T>、TDK<6762.T>などが、19日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比735円高の4万335円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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