日経平均は698円程度高、取引時間中の高値更新後も堅調推移=21日前場

 21日午前10時3分すぎの日経平均株価は、前営業日比698円程度高い4万701円前後で推移する。7日に付けた取引時間中の史上最高値(4万472円11銭)を塗り替え、午前9時57分には同745円17銭高の4万748円77銭を付けている。FOMC(米連邦公開市場委員会)で年内3回の利下げ予想が据え置かれたことを受け、現地20日の米国株式市場で、NYダウとナスダック総合指数が揃って史上最高値を更新。外国為替市場で円がドルやユーロに対して、円安方向に振れていることも材料視され、堅調な展開が続いている。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、19日の大阪取引所清算値比735円高の4万335円だった。

 業種別では、33業種のうち32業種が上昇、1業種が下落している。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、三井物産<8031.T>、三菱商事<8058.T>などの卸売株が上昇。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、SUMCO<3436.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株も高い。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も堅調。三菱UFJ<8306.T>、三井住友<8316.T>などの銀行株や、大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株もしっかり。一方、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株が下げている。

 個別では、富士石油<5017.T>、北越コーポ<3865.T>、霞ヶ関キャピタル<3498.T>、鉄建建設<1815.T>、スカパーJ<9412.T>などが上昇。半面、プロレドP<7034.T>、ACCESS<4813.T>、TBASE<3415.T>、ギフトHD<9279.T>、アインHD<9627.T>などが下落している。

 東京外国為替市場は午前10時3分時点で、1ドル=150円台の半ば(19日は150円25-27銭)、1ユーロ=164円台の後半(同163円09-13銭)で取引されている。

提供:ウエルスアドバイザー社

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