中国大引:上海総合0.1%安で反落、ハイテク・医薬に売り

サーチナ

中国株

2024/3/21 16:46

 21日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比2.57ポイント(0.08%)安の3077.11ポイントと反落した。

 戻り売りが優勢となる流れ。上海総合指数は2月に入ってから急ピッチに上昇し、足元では約5カ月ぶりの高値水準で推移していた。国内発の新規材料に乏しい中、いったん利益を確定する動きがみられている。また、米中関係の悪化懸念も改めて意識された。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国経済の持ち直しや、相場の先高観が続いていることはプラスだ。米国の年内利下げ見通しも好材料。中国でも金融緩和の余地が広がると期待された。指数は高く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)

 業種別では、ハイテク関連の下げが目立つ。光ファイバー・ケーブル製造の烽火通信科技(600498/SH)が3.3%安、薄膜コンデンサー中国最大手の廈門法拉電子(600563/SH)が2.5%安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.2%安、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が1.6%安で取引を終えた。

 医薬株もさえない。天士力医薬集団(600535/SH)が2.0%、康縁薬業(600557/SH)が1.9%、浙江華海薬業(600521/SH)が1.5%、健康元薬業集団(600380/SH)が1.4%ずつ下落した。公益株、インフラ建設関連株、自動車株、空運株なども売られている。

 半面、証券株はしっかり。方正証券(601901/SH)が5.0%高、国聯証券(601456/SH)が4.9%高、浙商証券(601878/SH)が3.1%高、中国銀河証券(601881/SH)が1.4%高で引けた。当局の相場テコ入れ策に対する期待感が続いているうえに、業界再編の思惑が浮上したことも支援材料となっている。エネルギー株、不動産株、銀行株、産金株、海運株、軍事関連株も買われた。

 一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.36ポイント(1.29%)安の255.93ポイント、深センB株指数が4.05ポイント(0.37%)高の1089.75ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)(写真:123RF)

関連記事

  • 21日の米国債券市場見通し=経済指標を注視

    債券

    2024/3/21 16:25

    予想レンジ:米長期債利回り 4.20-4.35% 20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)では5会合連続で政策金利が据え置かれた一方、年内に3回の利下げ見通しを維持した。これを受けて、20日の10年債・・・…続き

  • 個別銘柄のスポット情報(2)

    株式

    2024/3/21 16:12

     東映 堅調。今3月期の年間配当予想を60円から135円(前期130円)に引き上げ。 サツドラHD 急落。今5月期第3四半期累計(15日締め、23年5月-24年2月)の・・・…続き

  • 個別銘柄のスポット情報(1)

    株式

    2024/3/21 16:11

     スカパーJ 急伸。同社の米倉英一社長は米軍との連携の拡大に向け、協議を進めると明らかにしたと伝わった。 日ギア 一時ストップ高。今3月期の営業利益予想(単体)を14.・・・…続き

  • 個別銘柄のひと口情報

    株式

    2024/3/21 16:10

     ハルメクHD 3日続伸。連結子会社のハルメクが花と緑の研究所(神奈川県横浜市)の全株式を取得し子会社化する。これにより、今後、押し花教室におけるインストラクターの指導育成ノウハウや、・・・…続き

  • 株式新聞プレミアム=建物の省エネ性能、売買・賃貸で表記へ―新制度で浮上する銘柄は?

    株式

    2024/3/21 16:06

     不動産の売買や賃貸において、建物の省エネ性能を表記する「省エネ性能開示制度」が4月からスタートする。電気やガス料金が高騰する中で省エネは家選びの重要な条件になりつつあり、関連銘柄をマークしておきたい・・・…続き

マーケット情報

▲ページTOPへ