<相場の読み筋>4月8日

2024/4/8 7:45

 前週末5日の米国株式は、NYダウが前日比307.06ドル高の3万8904.04ドルと5日ぶり反発、ナスダック総合指数が同199.438ポイント高の1万6248.520ポイントと反発して取引を終了。出来高概算は、NY市場が8億2887万株、ナスダック市場が43億4298万株だった。米3月雇用統計で、季節調整済みの非農業部門雇用者数が前月比30万3000人増となり、市場予想平均の同21万4000人増を上回った。堅調な雇用情勢を示すなか、利下げペースの後退が警戒されが、NYダウは前日4日に530ドル下落していたこともあり、雇用統計の発表をきっかけに買い戻す動きが強まった。同指数採用銘柄では、アマゾン・ドット・コムやセールスフォース、キャタピラーなどが値上がり率上位に入っている。

 8日の東京株式は反発後、上値の重い展開か。日経平均株価は、前週末5日に大幅反落した反動や、現地5日の米国株式が反発した動きなどから、買い優勢スタートが見込まれる。ただ、手がかり材料に乏しいことや、直近で荒い値動きとなっていることもあり、落ち着きどころをみたいとして手控えムードが広がる場面もありそう。また、戻り待ちの売りに押される展開も予想される。為替相場は、ドル・円が1ドル=151円台の半ば(前週末5日は151円33-35銭)、ユーロ・円が1ユーロ=164円台の前半(同164円02-06銭)とやや円安に振れている。前週末5日のADR(米国預託証券)は円換算値で、キーエンス<6861.T>、東エレク<8035.T>、三菱商<8058.T>などが、同5日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、同5日の大阪取引所清算値比355円高の3万9335円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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