<新興国eye>世銀、トルコと新たなパートナーシップ枠組みを締結―5年間で180億ドルを追加支援へ

新興国

2024/4/12 8:40

 世界銀行は11日、トルコ政府と24-28年の今後5年間を対象期間とする新たな国家パートナーシップ枠組み(CPF)を締結したことを明らかにした。

 CPFは生産性の向上や雇用・公共サービスの改善(デジタル技術の導入も含む)、自然災害に対する強じん性の拡大という主に3分野の国家プロジェクトに対し、金融支援(優遇融資)を行うもの。これに基づいて、世銀はトルコに対し、180億ドルの追加の資金支援を行う。

 地元アナドル通信社などによると、メハメト・シムセク財務相は、トルコはすでに既存の枠組みで世銀から170億ドルの金融支援を受けているため、180億ドルの追加支援を合わせると、全体の世銀からの金融支援額は350億ドルに達するとしている。

 同相は新たな枠組みを利用して、第12次国家開発計画(NDP)に盛り込まれた生産性の向上や雇用、自然災害など気候変動に対する強じん性の拡大、食糧安全保障、エネルギー、産業部門のグリーン化、貿易競争力を維持するための輸出産業支援、実態部門(製造業)セクター、インフラ、物流、産業、農業、教育、健康などの分野で世銀資金を活用していくとしている。

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提供:ウエルスアドバイザー社

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