<一撃!裏銘柄>今期も収益勢い増すか、割安有力株の野崎印

株式

2024/4/18 11:32

 包装資材や紙器を手掛ける野崎印刷紙業<7919.T>を、好業績の割安株としてマークしたい。

 前2024年3月期は連結営業利益を通期で5.4億円(前々期比62%増)と見込んでいるが、第3四半期累計累計(23年4-12月)の段階で既に97%に相当する5.2億円(前年同期比60%増)を確保している。通期予想は従来の3.4億円から増額したものだが、なおも上ブレ余地が残ると考えられる。

 コロナ後の行動制限の緩和や、インバウンド(訪日外国人観光客)需要の拡大により、高級資材の販売が増加。カタログやパンフレット類の商業印刷もリオープン(経済活動再開)に乗り好調に推移している。紙器に関しても、物流業や食品メーカーを中心に需要の回復傾向が見られ、今期は一段の収益モメンタムの加速が期待できる。

 同社は環境配慮製品にも注力し、FSC森林認証制度や環境負荷を軽減するためのバイオマスインキ、水性フレキソインキ、植物油インキなどを積極的に使用している。生産設備や照明、空調の省電力化への取り組みも強化するなど、ESG(社会的責任投資)の観点からも有力な存在と言える。

 株価は昨秋から下値を徐々に切り上げ、週足一目均衡表の先行スパン「雲」の上限や13週移動平均線などが強力な下値サポートとして機能している。PER6倍弱、PBR(株価純資産倍率)0.7倍台と、バリュエーションの割安感も強い。

提供:ウエルスアドバイザー社

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