Ubicomが24年3月期決算を発表、売上高・営業利益は過去最高達成、25年3月期は高成長目指す

株式

2024/5/10 9:00

 Ubicomホールディングス<3937.T>は9日大引け後、2024年3月期決算を発表した。

 連結売上高は59億4200万円(前期比13.3%増)、営業利益は10億7200万円(同6.0%増)、経常利益は9億3500万円(同6.8%減)、純利益は5億2600万円(同8.3%減)だった。連結売上高、営業利益は過去最高を更新したものの、急速な円安に伴うアジア拠点の円資産の洗い替えによる為替差損、出資先ベンチャーキャピタルにおける運用損などが発生し、経常利益、純利益は減少した。

 医療経営支援ソリューションのメディカル事業では、24年4月から働き方改革関連法が医師にも適用されることを背景に医療機関におけるDXが加速している中で、電子カルテメーカーとのクロスセルを推進し、同社のメディカル事業ソリューション「Mighty QUBE Hybrid」「MightyCheckerEX」の受注が拡大した。また、「保険ナレッジプラットフォーム」が本格導入期に入り、累計顧客数3社を獲得した。4月にも中規模保険会社1社を獲得し、着実に顧客数は増えている。

 グローバル事業は22年5月に経済安全保障推進法が成立したことから、大手企業、大手SIerが調達先の見直しを実施し、安全な業務委託先として同社の需要が拡大している。ただ、IT人材増員、人材教育投資によるコスト増と、一部クライアントにおいて経済安全保障推進法の対応時期ずれが発生したことなどの影響で利益面は伸び悩んだ。

 25年3月期は第2成長フェーズ(投資回収フェーズ)に向け、先端技術人材の稼働率を上げ、創業以来の需要を取り込むことで、高成長を目指す。通期業績は売上高67億円(前期比12.7%増)、営業利益15億円(同39.9%増)、経常利益15億1800万円(同62.2%増)、純利益10億円(同90.1%増)を見込んでいる。

提供:ウエルスアドバイザー社

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