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    <新興国eye>世銀、「カンボジア経済アップデート」を発表

    2017年12月08日 10時12分

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     11月22日、世界銀行(世銀)は「カンボジア経済アップデート2017年10月:製造業バリューチェーンを登り始めたカンボジア」を発表しました。

     GDP(国内総生産)成長率は、17年6.8%、18年6.9%、19年6.7%と引き続き好調が続くと予測しています。縫製品の輸出鈍化(16年8.4%増→2017年上半期5.4%増)、建設業の伸び鈍化がみられるものの、これを自動車・電気製品の部品輸出の伸び加速で埋め合わせると見ています。ミネベアミツミ<6479.T>などの日本企業の進出により、縫製品以外の品目の輸出シェアは、10年の約2%から16年には8.7%に増加しています。世銀ではこれをカンボジアが製造業のバリューチェーンのステップを登ってきているとして評価しています。また、観光業の回復も貢献していると指摘しています。

     物価上昇率は、17年2.9%、18年3.2%、19年3.5%と問題ありません。経常収支の赤字は対GDP比で15年11.5%から16年10.2%と減少傾向にあります。赤字は海外直接投資等で埋め合わせて、総合収支は黒字を続けており、外貨準備は17年末には輸入の6.3カ月分に当たる81億7540万ドル(約9156億円)に達するものと見られます。財政収支も赤字は減少傾向(対GDP比:15年3.5%→16年3.0%)であることに加え、今後は、海底油田開発の進展による石油収入も見込めることから、問題ないと見ています。公的対外債務についても、債務持続性分析で「低リスク(青信号)」に分類しています。

     今後の中期的見通しについても「ポジティブ」としています。輸出の多様化、健全な海外直接投資の継続、世界経済の好調見通しなどを要因として挙げています。

     リスクとしては、投資や観光の観点から重要な中国経済の予想外の落ち込み、実質賃金の上昇・ドル高・ライバル国の上昇などによる競争力の漸減、来年の選挙関連の不透明性などを挙げています。

     課題としては、これまでの縫製業等から高付加価値の自動車・電気製品部品製造等へのシフトが重要としています。このために、電気代の引き下げ努力、教育・職業訓練の強化を提言しています。また、高付加価値製造業への投資を促進するための投資環境整備も重要と指摘しました。

    【筆者:鈴木博】

    1959年東京生まれ。東京大学経済学部卒。1982年から、政府系金融機関の海外経済協力基金(OECF)、国際協力銀行(JBIC)、国際協力機構(JICA)などで、政府開発援助(円借款)業務に長年携わる。07年からカンボジア経済財政省・上席顧問エコノミスト。09年カンボジア政府よりサハメトレイ勲章受章。10年よりカンボジア総合研究所CEO/チーフエコノミストとして、カンボジアと日本企業のWin-Winを目指して経済調査、情報提供など行っている。

    ◎当該記事は外部執筆者により作成されたものです。記事は執筆者が信頼できると判断したデータなどにより作成いたしましたが、その正確性などについて保証するものではありません。

    提供:モーニングスター社

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