マツモトキヨはPB展開や新業態に注視、季節商品の寄与も
2018/5/7 17:30
マツモトキヨシホールディングス(3088、百株)に注目。
ドラッグストア各社はインバウンド(訪日外国人観光客)需要の伸長や化粧品の販売増などが寄与し、業績が好調に推移。直近ではキリン堂ホールディングス(3194)やコスモス薬品(3349)の株価が強含んでいる。
マツモトキヨの収益も拡大基調にあり、前3月期の連結営業利益は計画(前々期比2.9%増の293億円)の上積みが見込まれ、今期はさらなる増益に期待が掛かる。4~5月の気温上昇が日焼け止めや制汗剤など季節商品の売上を押し上げる。また、PB(プライベートブランド=自主企画)商品の強化を図っているほか、新業態へのチャレンジや、中国やタイでの店舗展開にも取り組んでいる点も注視される。
株価は昨年12月に付けた4760円を4月に上抜き、実質的に初の5000円に接近している。PERはやや高いものの、ドラッグストア株の相対では割高感はなく、上値余地はまだ大きそうだ。近い業態の調剤薬局株が調剤報酬改定の影響を大きく受けるとみられる中で、ドラッグストア株は懸念材料が少ない。
(片岡利文)
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