<相場の読み筋>8月8日

2018/8/8 7:29

 7日の米国株式は、NYダウが前日比126.73ドル高の2万5628.91ドルと3日続伸、ナスダック総合指数が同23.986ポイント高の7883.664ポイントと6日続伸して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億2445万株、ナスダック市場が21億7820万株だった。米政府は同日から、イランへの一部制裁を再開。原油への制裁再開も見込まれるなか、供給のひっ迫が懸念されNY原油先物WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)価格が続伸し、石油関連株が物色された。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやエクソン・モービル、ナイキなどが値上がり率の上位に入っている。通常取引終了後に4-6月期決算を発表したウォルト・ディズニーは、売上高が市場予想平均に届かず時間外取引で下落した。

 8日の東京株式は続伸後、上値が重い展開か。朝方は、欧米株式が上昇した動きを受け、買いが先行するとみられる。ただ、USTR(米通商代表部)は現地7日、中国の知的財産権侵害に対する貿易制裁関税の第2弾を今月23日に発動すると発表。上海総合指数の動きをみたいとして、模様眺めムードが広がる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(7日終値111円35-36銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の前半(同128円91-95銭)と円安に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、ソニー<6758.T>、任天堂<7974.T>、三井住友<8316.T>などが、7日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比45円高の2万2675円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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