<相場の読み筋>8月9日

2018/8/9 7:45

 8日の米国株式は、NYダウが前日比45.16ドル安の2万5583.75ドルと4日ぶりに反落、ナスダック総合指数は同4.662ポイント高の7888.326ポイントと7日続伸して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が6億6186万株、ナスダック市場が20億2779万株だった。現地7日、USTR(米通商代表部)は、中国の知的財産権侵害に対する貿易制裁関税の第2弾を23日に発動すると発表。中国も同規模の米国製品に報復関税を課すと報じられ、中国の売上比率が比較的高いキャタピラーやボーイングなどが下落した。一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、フェイスブックなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 9日の東京株式は続落後、もみ合いとなりそう。日経平均株価は、引き続き上値が重い展開となりそうで、好業績銘柄などへの個別株物色が中心になるとみられる。また、日本時間の午前10時30分には、中国で7月消費者物価と同生産者物価の発表を控え、模様眺めムードが広がることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(8日終値110円94-96銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の後半(同128円79-83銭)と小動き。足元で、やや円高傾向にあることから、輸出関連銘柄には重しとなる可能性もある。8日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ファナック<6954.T>、任天堂<7974.T>などが、8日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、8日の大阪取引所終値比60円安の2万2570円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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