<相場の読み筋>8月14日

2018/8/14 7:38

 13日の米国株式は、NYダウが前週末比125.44ドル安の2万5187.70ドルと4日続落、ナスダック総合指数も同19.404ポイント安の7819.706ポイントと続落して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億2610万株、ナスダック市場が18億9381万株だった。序盤は前週末に急落した反動で自律反発狙いの買いに支えられてプラス圏で推移した。ただ、トルコ情勢への警戒感は根強く、アルゼンチン中銀が緊急利上げを実施。トルコ金融市場の混乱がほかの新興国市場にも広がるとの懸念が広がり、欧州株が軒並み下落したことも嫌気され、リスク回避の売りが優勢となった。業種別では、素材やエネルギー、金融などが安い。一方、アナリストが広告事業を高く評価したアマゾン・ドット・コムなどが買われた。

 14日の東京株式は、買い先行も上値限定的とみる。前日の日経平均株価が2%弱下落したのに比べると、欧米の株価の下げはそれほど大きくない。過剰に反応したとの見方が広がれば、買い戻しを期待できそうだ。ただ、トルコ経済への不安がほかの新興国にも広がるとの懸念が根強く、積極的な買いは見送られそう。また、午前中に発表される中国7月工業生産高、同小売売上高など中国の経済指標も相次ぐ。お盆休み期間で市場参加者も少ないことから、仕掛け的な動きに大きく振らされる可能性もある。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で軒並み下落しており、トヨタ<7203.T>、ソニー<6758.T>、LINE<3938.T>などが13日の東京終値に比べて下げがきつい。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比145円高の2万2035円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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