＜相場の読み筋＞９月１２日
2018/9/12 7:26
１１日の米国株式は、ＮＹダウが前日比１１３．９９ドル高の２万５９７１．０６ドルと３日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同４８．３１４ポイント高の７９７２．４７４ポイントと続伸して取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が６億８０７１万株、ナスダック市場が２２億６７７３万株。中国との貿易問題が意識されるなか、１２日に新型の「ｉＰｈｏｎｅ」などを発表するとみられているアップルが買われ、株価指数を押し上げた。また、ＮＹ原油先物ＷＴＩ（ウエスト・テキサス・インターミディエート）価格が５日ぶりに反発したことから、石油関連銘柄も買われた。ＮＹダウ採用銘柄では、アップルのほかマイクロソフトやホーム・デポなどが値上がり率の上位に入っている。
１２日の東京株式は続伸後、堅調な展開か。現地１１日の米国市場で、ＮＹダウが３日ぶりに反発し、ナスダック総合指数も続伸した動きを受け、買い先行のスタートとなりそう。米国でアップルが、新製品発表会への期待感から上昇したこともあり、「ｉＰｈｏｎｅ」に主要な部品を供給しているとみられる銘柄に物色の矛先が向かう可能性もある。ただ、週末１４日に株価指数先物・オプション９月限のＳＱ（特別清算指数）算出を控え、「ＳＱ週の水曜日は荒れやすい」とのアノマリー（論理的に説明できない動き）には注意したい。為替相場は、ドル・円が１ドル＝１１１円台の半ば（１１日終値１１１円５３－５５銭）、ユーロ・円が１ユーロ＝１２９円台の半ば（同１２９円７０－７４銭）と小動き。１１日のＡＤＲ（米国預託証券）は円換算値で、ファナック<6954.T>、任天堂<7974.T>、みずほ<8411.T>などが、１１日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、１１日の大阪取引所終値比６５円高の２万２７１５円だった。
（イメージ写真提供：１２３ＲＦ）
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