<NY株暴落でどうなる>「値固めを経ていずれ持ち直し」野村証券・若生氏

世界株安

2018/10/11 9:58

市場関係者コメント/野村証券投資情報部 若生寿一エクイティ・マーケット・ストラテジスト

 現地10日のNYダウの下げは、「幅」でこそ831ドルと史上3位の大きさだが、「率」の3.14%は100位圏外にとどまる。米長期金利の上昇や、中国が為替操作をしないよう求める米政府の方針が伝わったこと、企業の決算発表前のポジション調整といった、いくつかの要因を背景に、債券と株の間のやや大き目のリバランスが起きただけとみている。

 足元の米金利の上昇は、好調な同国経済に裏付けられる。また、リスク逃避のケースで上昇しやすい金価格があまり動いていないことを踏まえると、本格的なリスクオフが生じたとは考えにくい。テクニカル的にみても、NYダウは下げ過ぎの域に差し掛かっている。値固めを経ていずれ持ち直すだろう。

 これを受けたきょう11日の日経平均株価の下値については、75日移動平均線や26週線の近傍である2万2700円あたりと予想する。中国株の動きにも注目したい。中期的には2万2500円どころがメドとなる。

(イメージ写真提供:123RF)

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