<相場の読み筋>10月19日

2018/10/19 7:30

 18日の米国株式は、大幅に続落した。NYダウが前日比327.23ドル安の2万5379.45ドル、ナスダック総合指数が同157.564ポイント安の7485.139ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億2776万株、ナスダック市場が25億2209万株だった。米中の貿易摩擦の悪化が警戒されるなか、18日の中国上海総合指数が反落し、約3年11カ月ぶりの安値を付けた。中国の景気動向の不透明感から、米経済への影響が懸念され、NYダウは一時470ドルを超える下げをみせる場面があった。米長期金利の上昇を警戒する動きも継続し、株価の重しとなった。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやIBM、ホーム・デポなどが値下がり率の上位に入っている。

 19日の東京株式は売り先行後も、軟調な展開を強いられそうだ。18日の欧米株式市場が下落したことを受け、売りが先行するとみられる。日本時間の午前11時には、中国で7-9月GDP(国内総生産)や9月小売売上高・鉱工業生産などが発表される予定。指標発表後の中国株式の反応をみたいとするムードが広がりそう。また、週末要因も重なり取引時間の後半には、見送り姿勢が強まることも想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=112円台の前半(18日終値は112円61-62銭)、ユーロ・円が1ユーロ=128円台の半ば(同129円66-70銭)と円高に振れている。18日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>、ソフトバンクG<9984.T>などを中心に、18日の東京終値に比べ、ほぼ全面安。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、18日の大阪取引所終値比275円安の2万2315円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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