<相場の読み筋>11月7日

2018/11/7 7:28

 6日の米国株式は、NYダウが前日比173.31ドル高の2万5635.01ドルと続伸、ナスダック総合指数が同47.113ポイント高の7375.964ポイントと3日ぶりに反発して取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億1503万株、ナスダック市場が25億7541万株だった。米中の通商問題を巡り、中国の王岐山国家副主席が、シンガポールで開催された経済フォーラムで「相互に受け入れが可能な解決を図る用意がある」と発言したと報じられ、貿易摩擦への警戒感が後退し、堅調に推移した。ただ、米中間選挙の結果を確認したいとして、積極的な売買は控えられたようだ。NYダウ採用銘柄では、IBMやキャタピラー、トラベラーズなどが値上がり率の上位に入っている。

 7日の東京株式は続伸後、模様眺めムードが広がりそうだ。現地6日の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行するとみられる。ただ、買い一巡後は、米中間選挙の結果を見極めたいとして、様子見ムードが広がりそうだ。後場に入り、同選挙の大勢が判明するとみられるが、重要な出来事が発生した際に生じる株価の変動を投資機会と捉える「イベント・ドリブン」の動きが発生する可能性もあり、それによる乱高下の動きには注意したい。為替相場は、ドル・円が1ドル=113円台の半ば(6日終値は113円33-34銭)、ユーロ・円が1ユーロ=129円台の半ば(同129円35-39銭)と小動き。6日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、LINE<3938.T>、コマツ<6301.T>、トヨタ<7203.T>などが、6日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、6日の大阪取引所終値比45円高の2万2245円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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