<相場の読み筋>1月7日

2019/1/7 7:30

 前週末4日の米国株式は、大幅に反発した。NYダウが前日比746.94ドル高の2万3433.16ドル、ナスダック総合指数が同275.353ポイント高の6738.857ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が11億438万株、ナスダック市場が24億8110万株だった。注目された米18年12月の雇用統計で、非農業分野の雇用者数が季節調整済みで前月比31万2000人増となり、市場予想平均の同18万4000人増を大きく上回ったことを好感。また、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が討論会で、金融政策について「必要であれば政策を変更する準備はできている」と述べた。利上げペースの見直しにつながる発言として捉えられ、一段高につながった。NYダウ採用の全30銘柄が上昇。値上がり率の上位には、インテルやキャタピラー、ボーイングなどが入っている。

 7日の東京株式は反発後、日経平均株価が心理的なフシ目の2万円を意識する場面もありそう。現地4日のシカゴ日経平均先物の円建て清算値は、4日の大阪取引所終値比610円高の2万90円だった。朝方は、株価指数先物を中心に買い戻す動きが先行し、同清算値にサヤ寄せする動きとなろう。ただ、買い手掛かりに乏しいなか、買い一巡後は、戻り待ちの売りに上値が重くなる場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(前週末4日終値は107円84-86銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同123円02-06銭)で推移。対ドルで円高の動きが一服した格好となっていることから、輸出関連銘柄に見直しの動きが見込まれる。4日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、ファナック<6954.T>などを中心に、4日の東京終値に比べ全面高だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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