<相場の読み筋>1月11日

2019/1/11 7:32

 10日の米国株式は、5日続伸した。NYダウが前日比122.80ドル高の2万4001.92ドル、ナスダック総合指数が同28.991ポイント高の6986.068ポイントで取引を終了。NYダウが終値ベースで2万4000ドル台を付けるのは、12月14日(2万4100.51ドル)以来、約1カ月ぶり。出来高概算は、ニューヨーク市場が8億9628万株、ナスダック市場が21億3000万株だった。朝方は利益確定売りが先行し下落する場面もみられた。その後は方向感に欠ける展開が続いたものの、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長が講演で、金融市場の変動に対し「柔軟に対応する準備がある」と発言。利上げへの過度な警戒感が後退し、買いが優勢となった。NYダウ採用銘柄では、ボーイングやキャタピラー、トラベラーズなどが値上がり率の上位に入っている。

 11日の東京株式は反発後、もみ合いか。きのう10日に反落した反動や米国株高を受け、買いが先行するとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=108円台の半ば(10日終値は107円92-93銭)と円安に振れる一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同124円54-58銭)と小動き。対ドルで円の動きに落ち着きが見られることから、輸出関連銘柄を中心に見直しの動きがみられそうだ。1月限ミニ先物・オプションSQ(特別清算指数)値の算出日にあたるが「波乱なく通過しそう」(中堅証券)との声が聞かれた。10日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>などが、10日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、10日の大阪取引所終値比230円高の2万340円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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