<相場の読み筋>2月8日

2019/2/8 7:34

 7日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比220.77ドル安の2万5169.53ドル、ナスダック総合指数が同86.929ポイント安の7288.352ポイントで取引を終了。出来高概算は、ニューヨーク市場が9億4663万株、ナスダック市場が23億398万株だった。EU(欧州連合)の欧州委員会は7日、19年のユーロ圏の実質GDP(域内総生産)の伸び率を従来予想の年1.9%から1.3%に下方修正した。景気の先行きに対する警戒感から、欧州の主要株価指数が下落。米国株式も欧州株安を受け売りが優勢となったほか、クロドーNEC(国家経済会議)委員長が、中国との貿易交渉について「合意にはかなり距離がある」と発言したと伝わり、相場の重しとなった。NYダウ採用銘柄では、ダウ・デュポンやアップル、ゴールドマン・サックスなどが値下がり率の上位に入っている。

 8日の東京株式は続落後、もみ合いとなりそう。欧米市場で株価が下落した動きを受け、売り先行のスタートとなろう。日経平均株価は25日線(7日時点で2万516円)や2万500円が下値として意識される場面も想定される。消去法的に値動きの軽い中・小型株への物色が中心になりそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(7日終値は109円91-93銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=124円台の半ば(同124円78-82銭)と円高に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、コマツ<6301.T>、トヨタ<7203.T>などを中心に、7日の東京終値に比べ、ほぼ全面安。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比180円安の2万540円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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