ウォルマート100ドル台回復、4Q業績が予想上回る
2019/2/20 9:42
米小売最大手ウォルマート<WMT>の株価が19日、3カ月ぶりに100ドル台を回復し、一時4.19%高の104.18ドルと18年11月12日に付けた昨年来高値に接近した。終値は2.21%高の102.20ドル。19日に発表した19年1月期第4四半期(18年11月-19年1月)決算と、20年1月期の業績見通しが好感されたようだ。
19年1月期第4四半期は、売上高が前年比2%増の1388億ドル、米国内の既存店売上高(燃料除く)は同4.2%増と増収を確保し、いずれも市場予想(売上高1387億6000万ドル、既存店売上高3.2%増)を上回った。また、純利益は同69%増の36億9000万ドル、希薄化後の1株当たり利益(EPS)は同74%増の1.27ドルと大幅増益を達成。調整後のEPS1.41ドルも市場予想の1.33ドルを上回った。
米オンライン小売大手アマゾン・ドットコム<AMZN>に対抗するため注力していたイーコマース(電子商取引)事業部門の売上が好調だった。イーコマース事業部門の売上は対象商品を拡充し、食品の店舗受け取りや自宅配送サービスの導入で同43%増(1年前は同23%増)と急増した。同社は16年9月に米イーコマースの新興企業ジェット・ドット・コムを買収し、オンライン販売の売上を伸ばしている。
20年1月期通期(19年2月-20年1月)の業績は、米国内の既存店ベースの売上高(燃料除く)を2.5-3%増、イーコマース事業を約35%増と予想。希薄化後EPSは3%減-1%増、インドのイーコマース大手フリップカートを除くと1-6%増と予想した。市場予想は米国内の既存店ベースの売上高が2.6%増、EPSが2.5%減の4.72ドルだった。
また、ウォルマートは20年度の年間配当金を2%引き上げ、1株につき2.12ドルとし、4月から四半期ごとに0.53ドル支払うことも明らかにした。
<関連銘柄>
NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、
(イメージ写真提供:123RF)
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