<相場の読み筋>3月14日

2019/3/14 7:29

 13日の米国株式は、NYダウが前日比148.23ドル高の2万5702.89ドルと反発、ナスダック総合指数が同52.374ポイント高の7643.405ポイントと3日続伸して取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が9億5980万株、ナスダック市場が23億4361万株だった。米1月耐久財受注が季節調整済みで前月比0.4%増となり、市場予想平均の同0.4%減に比べ大幅に良好だったことを好感。2月卸売物価指数は、前月比0.1%増と市場予想平均の同0.2%増を下回り、インフレが抑えられていることも支援材料となった。NYダウ採用銘柄では、ユナイテッドヘルスやユナイテッド・テクノロジーズ、アメリカン・エキスプレスなどが、値上がり率の上位に入っている。

 14日の東京株式は反発後、堅調な展開か。きのう13日に大幅反落した反動や、現地13日の欧米株式が上昇した動きなどから、買い先行のスタートとなろう。手掛かり材料難が続くが、リバウンド狙いの買いも見込まれそう。ただ、日本時間の午前11時には、中国で2月鉱工業生産・小売売上高・都市部固定資産投資が発表される。米中貿易摩擦による中国経済への影響が懸念されるなか、同指標の内容を確認したいとして、模様眺めムードが広がる可能性もある。為替相場は、ドル・円が1ドル=111円台の前半(13日終値は111円33-34銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同125円57-61銭)と円安に振れている。13日のADR(米国預託証券)は円換算値で、LINE<3938.T>、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>などが、13日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、13日の大阪取引所終値比235円高の2万1285円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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