<相場の読み筋>3月22日

2019/3/22 7:36

 21日の米国株式は、NYダウが前日比216.84ドル高の2万5962.51ドルと3日ぶりに反発、ナスダック総合指数が同109.991ポイント高の7838.959ポイントと5日続伸して取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が8億9015万株、ナスダック市場が23億9160万株だった。20日のFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長は、19年中の利上げを見送り、9月末で資産縮小策を終了させると発表。20日のNYダウは、利ザヤの縮小が警戒されて金融株が下落したことで反落していたが、21日は一転して緩和的な政策の継続を評価する動きや、米3月フィラデルフィア連銀製造業景況感指数がプラス13.7と、市場予想平均の同4.8を大きく上回ったことなどが好感された。。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は、アップルやマイクロソフト、インテルなどが買われ、同指数の上昇を支えた。

 22日の東京株式は、弱含みの展開か。手掛かり材料難のなか、週末要因も重なり、軟調な動きとなりそう。引き続き、中国・上海総合指数や時間外取引での米株価指数先物の動きに振らされる場面も想定される。消去法的に、中小型株への物色が中心になるとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の後半(20日終値は111円59-60銭)、ユーロ・円が1ユーロ=126円台の前半(同126円60-64銭)と円高に振れていることも重しとなりそうだ。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、エーザイ<4523.T>、ソニー<6758.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、20日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、20日の大阪取引所終値比15円安の2万1415円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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