米2月S&PコアロジックCS住宅価格指数、10都市と20都市で伸び鈍化続く
2019/5/7 9:17
<チェックポイント>
●全米価格指数、前年比4.0%上昇―1月の4.2%上昇からさらに鈍化
●20都市圏、前年比3.0%上昇―ラスベガスの価格上昇が顕著
●ローン金利低下傾向も住宅価格は依然高水準
米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が4月30日発表した2月米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数(季節調整前)は、一戸建て中古住宅の価格動向を示す総合指数である全米住宅価格指数が前月比0.2%上昇の205.04と1月の204.62(改定前204.71)を上回った。一方、前年比の伸びは4.0%上昇と、15年4月以来3年9カ月ぶりの低い伸びとなった1月の4.2%上昇(改定前4.3%上昇)を下回り、さらに伸びが鈍化した。
市場の関心度が高い主要20都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.2%上昇の212.7と5カ月ぶりに上昇し、市場予想と一致。一方、前年比は3.0%上昇と1月の同3.5%上昇や市場予想の同3.1%上昇を下回り、12年以来7年ぶりの低い伸びとなった。これは18年4月から11カ月連続の伸び鈍化で、住宅市場が低迷していることを示す。
20都市のうち、主に南西部では急伸が続いており、人口と雇用がともに増加しているラスベガスは引き続き前年比9.7%上昇と、最も高い伸びを示した。次いでフェニックスの同6.7%上昇、タンパの同5.4%上昇となっている。一方、西海岸のサンフランシスコは同1.4%上昇、また、シアトルも同2.8%上昇と低い伸びにとどまっている。
主要20都市圏と10都市圏の価格指数はいずれも12年3月の底値から55-59%上昇しており、20都市圏はバブル期の06年のピークを3%上回った状況が続いている。ただ、10都市圏の価格指数(季節調整前)は前月比0.2%上昇の226.2となったが、06年6月のピーク(226.29)を2カ月連続で下回った。また、前年比も2.6%上昇と1月の同3.1%上昇を下回り、伸びが一段と減速した。
住宅購入者は住宅価格がまだ高水準にあるため、最近の住宅ローン金利の低下にもかかわらず、積極的な購入を控えているため、住宅価格は、特に前年比の伸びが鈍化傾向を示している。
<関連銘柄>
NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、
SPD500<1557.T>、国際VX中先<1561.T>、NYダウ<1679.T>、
提供:モーニングスター社
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