<新興国eye>前週のブラジル株、FRB議長の利下げ否定発言で3週ぶり反落=BRICs市況
2019/5/7 9:38
ブラジル株式市場はボベスパ指数が、前々週(4月22-26日)が買い優勢となったものの、前週(4月29日-5月3日)は軟化、5月3日終値は4月26日終値比0.24%安の9万6007.89となり、3週ぶりに反落した。
前々週(4月22-26日)は年金改革法案が下院憲政委員会(CCJ)で採決されるとの見通しが強まったことなどを受け買い優勢となった。
29日の指数は続落して始まり、30日は反発。週前半は手掛かり材料難で動意薄となり、指数の構成ウエートが高い国営石油大手ペトロブラスと鉱山大手ヴァーレのほか、銀行株も下落し相場を押し下げたが、その後は米株市場が堅調となったことを好感し、ブラジル株も買われた。
5月1日は「レーバーデー」の祝日で休場。取引が再開された2日は反落したが、週末3日は反発した。 1日、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長がFOMC(米連邦公開市場委員会)後の会見で、「現在の過度に低いインフレは一時的に終わる可能性がある」と述べ、インフレ上ブレリスクを指摘し、トランプ米大統領が求めている利下げの可能性を否定したことから、ドルが買われレアル安となり、ブラジルなどの新興国から米国に流動性をシフトするとの懸念が強まり、売り優勢となった。
3日は鉱山大手ヴァーレが急伸したことや、米4月雇用統計が強い内容となったことを受け鉱山セクターが買われた。
今週(6-10日)の株式市場は、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場やレアル相場の動向、米中通商協議、米・EU(欧州連合)貿易摩擦、新政権の年金改革法案や財政再建の先行き、また、8日のブラジル中銀の金融政策決定会合も注目される。主な経済指標の発表の予定は7日の4月ジェトゥリオ・バルガス財団(FGV)IGP―DIインフレ指数(全国卸売物価指数)、9日の3月小売売上高や10日の4月IPCA(拡大消費者物価指数)など。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、
iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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