<相場の読み筋>5月8日

2019/5/8 7:33

 7日の米国株式は、大幅続落した。NYダウが前日比473.39ドル安の2万5965.09ドル、ナスダック総合指数が同159.533ポイント安の7963.756ポイントで取引を終了。NYダウは、3月29日(2万5928.68ドル)以来、約1カ月半ぶりに終値ベースで2万6000ドルを割り込んだ。出来高概算はニューヨーク市場が9億2254万株、ナスダック市場が24億9065万株だった。引き続き、米中貿易協議の先行き不透明感を警戒。リスク回避姿勢が強まるなか、NYダウは一時、650ドル近い下げをみせる場面もみられた。中国政府は、9-10日に米国で行われる貿易協議に出席する意向を示したが、反応は限られた。ハイテク株比率の高いナスダック市場では、アップルやアマゾン・ドット・コム、アルファベット(グーグルの持株会社)などが下げている。

 8日の東京株式は、落ち着きどころを探る展開となりそう。朝方は、現地7日の米国株式が大幅に続落したこともあり、売り先行となろう。引き続き、米中貿易協議への警戒感から、手控えムードが強まり、買い物薄のなか下値を試す場面も想定される。消去法的に、値動きの軽い中小型株に物色の矛先が向かいそう。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の前半(7日終値は110円65-66銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同123円87-91銭)と円高方向に振れている。7日のADR(米国預託証券)は円換算値で、武田薬<4502.T>、ファナック<6954.T>、シャープ<6753.T>などが7日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、7日の大阪取引所終値比290円安の2万1650円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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