<相場の読み筋>5月10日

2019/5/10 7:27

 9日の米国株式は、NYダウが前日比138.97ドル安の2万5828.36ドルと反落、ナスダック総合指数が同32.732ポイント安の7910.587ポイントと4日続落して取引を終了した。出来高概算はニューヨーク市場が8億3381万株、ナスダック市場が21億659万株。同日から2日間の予定で開催される米中貿易協議の行方を巡り、貿易摩擦の激化や交渉の不調が警戒され、NYダウは一時、450ドル近い下げをみせる場面があった。売り一巡後、トランプ米大統領が、今回の協議で合意に至る可能性を示したことから、下げ幅を縮小して取引を終えた。NYダウ採用銘柄では、インテルや3M(スリーエム)、アップルなどが値下がり率の上位に入っている。

 10日の東京株式は、軟調な展開か。現地9日の米国株式は、米中貿易協議の先行き不透明感から、NYダウが反落し、ナスダック総合指数は4日続落。欧州株式も下落していることから、朝方は売りが先行するとみられる。その後は、米中貿易協議の行方を確認したいとして、模様眺めムードが広がるなか、協議関連の報道に一喜一憂する展開となりそうだ。為替相場は、ドル・円が1ドル=109円台の後半(9日終値は109円62-63銭)と小動きの一方、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の前半(同122円62-66銭)と円安に振れている。9日のADR(米国預託証券)は円換算値で、高安まちまちながら、武田薬<4502.T>、パナソニック<6752.T>、ソニー<6758.T>などが、9日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、9日の大阪取引所終値比55円安の2万1325円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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