株式新聞

2019年5月20日(月)

米4月小売売上高、前月比0.2%減―3月大幅増の反動減、市場予想下回る

経済

2019/5/16 10:03

<チェックポイント>

●自動車と園芸・建築資材、家電の大幅減が全体押し下げ

●自動車とガソリン除いた実質は前月比0.2%減―3月は同1.1%増

●コア小売売上高、前月比横ばいに鈍化―市場予想下回る

 米商務省が15日発表した4月小売売上高(季節・営業日調整後)は速報値ベースで前月比0.2%減の5133億ドルと、3月の同1.7%増(改定前は同1.6%増)から減少に転じ、市場予想の同0.2%増に対しても下回った。また、前年比も3.1%増と、3月の同3.8%増(改定前は同3.6%増)を下回り伸びが減速した。

 市場では4月の小売売上高が減少に転じたのは、3月が米北東部と中西部を襲った大寒波の影響がはく離したことで大幅増となった反動と見ている。また、18年や17年の伸びに比べ伸びが鈍化しているのは米中貿易摩擦の激化や世界経済の減速、17年12月から実施されたトランプ米大統領の1.5兆ドルの大規模減税の効果が薄れてきたためとみている。

 内訳をみると、全13業種のうち、6業種で減少。自動車・同部品が前月比1.1%減(3月は同3.2%増)、園芸・建築資材が同1.9%減(前月は同0.8%増)、家電が同1.3%減(同1.2%増)、アパレルが同0.2%減(同2.1%増)、オンライン小売が同0.2%減(同1%増)、ヘルス・パーソナルケアが同0.2%減(同0.6%増)と軒並み減少に転じた。

 一方、ガソリンスタンドは同1.8%増と、3月の同3.3%増からさらに伸びた。家具は同横ばい(同1%増)。スポーツ用品・趣味・楽曲・書籍は同0.2%増(同0.3%減)と持ち直した。このほか、飲料水・食品の販売小売店は同0.2%増(同1.5%増)、百貨店も同0.7%増(同横ばい)、飲食・レストランも同0.2%増(同1%増)となった。

 4月全体の小売売上高から月ごとに変動が激しいガソリンスタンド自動車・同部品を除いた実質の小売売上高も同0.2%減(3月は同1.1%増)と減少に転じ、全体の傾向と変わらなかった。また、ガソリンスタンドと自動車・同部品に加え、建築資材や飲食レストランを除いた、いわゆる“コア小売売上高”(コントロール・グループ)は同横ばいと、前月から伸びが鈍化し、市場予想の同0.3%増も下回った。これは4-6月期GDP(国内総生産)の約7割を占める個人消費の伸びが弱まることを意味する。

 コア小売売上高はGDPを構成する個人消費支出の財支出に組み込まれる重要な指標となっており、4月データが減少に転じたことで、4-6月期GDP伸び率は押し下げられる見通し。また、4月小売売上高で個人消費が弱まったことから、市場ではFRB(米連邦準備制度理事会)は政策金利を年内は現状のまま維持する一方で、トランプ大統領はFRBに景気刺激のため、利下げを求める圧力が高まるとみている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、国際VX中先<1561.T>、NYダウ<1679.T>、

 NYダウブル<2040.T>、NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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