<相場の読み筋>5月22日

2019/5/22 7:33

 21日の米国株式は、3日ぶりに反発した。NYダウが前日比197.43ドル高の2万5877.33ドル、ナスダック総合指数が同83.349ポイント高の7785.724ポイントで取引を終了。出来高概算はニューヨーク市場が7億3392万株、ナスダック市場が18億6457万株だった。米商務省は20日、既存のファーウェイ製品に対し、ネットワークの保守やスマホ向けソフトの更新などを8月19日まで認めるとの一時的な措置を発表。米中貿易対立への警戒感が後退して、買い戻す動きが強まり、NYダウは一時220ドル近い上昇をみせる場面もあった。同指数の採用銘柄では、インテルやキャタピラー、アップルなどが値上がり率の上位に入っている。

 22日の東京株式は反発後、堅調な展開か。手掛かり材料には乏しいものの、現地21日の欧米株式が上昇した動きを受け、買い先行となりそう。直近で日経平均株価の75日線(21日時点で2万1426円)が上値を抑える格好となっており、同線が意識される場面も想定される。為替相場は、ドル・円が1ドル=110円台の半ば(21日終値は110円12-13銭)、ユーロ・円が1ユーロ=123円台の半ば(同122円84-88銭)と円安方向に振れている。為替相場の落ち着きを支えに、ハイテク株に見直しの動きがありそうだ。21日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、パナソニック<6752.T>、三菱UFJ<8306.T>などが、21日の東京終値に比べ高い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、21日の大阪取引所終値比120円高の2万2370円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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