米4月中古住宅販売、前月比0.4%減の年率519万戸―市場予想大きく下回る

経済

2019/5/22 11:28

<チェックポイント>

●販売件数、2カ月連続で減少―7か月ぶりの低水準

●販売価格(中央値)は26万7300ドルで3カ月連続上昇

●未販売住宅(在庫)は4.2カ月分―4カ月連続で前月を上回る

 NAR(全米不動産業協会)が21日発表した4月中古住宅販売件数(季節調整済み)は、前月比0.4%減の年率換算519万戸と3月の同4.9%減に続いて2カ月連続で減少し、18年9月(518万戸)以来7カ月ぶりの低水準となった。また、市場予想の535万戸も大幅に下回った。

 また、季節要因を無視できる前年比も4.4%減と急減。18年3月以降14カ月連続の前年割れとなっている。

 NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ヤン氏は、「前月比0.4%減となったが、深刻には受け止めていない。近いうちに販売件数は緩やかに持ち直していく」と楽観的にみている。その根拠について、「住宅ローン金利が過去の水準からみてかなり低くなっていること、また、潜在的な住宅需要があること、さらには雇用増加で所得が上昇し、住宅価格の上昇に追いつきアフォーダビリティーも高まるので住宅販売は一段と活発化する」と指摘している。

 NARのジョン・スマビー会長も、「住宅販売は夏にかけて持ち直していく」と楽観的だ。

 住宅供給の過不足感を示す4月時点の未販売住宅(在庫)は前月比9.6%増の183万戸と、4カ月連続で増加した。ヤン氏は住宅在庫が増加したことについて、「在庫は着実に改善しており、住宅購入者にとって、購入したい住宅の選択の余地が一段と広がる」と述べている。これを同月の販売ペースに換算した在庫水準は4.2カ月分となり、前月の3.8カ月分と1年前の4カ月分を上回った。前年比も1.7%増(戸数ベース)と前年を上回っている。ただ、いまだに適正水準とされる6カ月分を下回っており、住宅供給不足の状況は変わらず住宅販売の足かせとなっている。

 中古住宅の販売ペースをみると、4月は売り出された物件が市場に残っていた期間が24日間と、3月の36日間や1年前の26日間を下回り、販売ペースが回復した。また、1カ月以内に販売された物件数は全体の53%(3月は47%)に上昇し、住宅購入需要が依然強いことを示したことは明るい材料だ。

 地域別販売件数をみると、全米4地区のうち、北東部と南部で減少した。全体の4割以上を占め最もウエートが大きい南部は前月比0.4%減(前年比は1.7%減)の227万戸、また、北東部も同4.5%減(同4.5%減)となり、全体を押し下げた。しかし、中西部は同横ばい(同7.9%減)の117万戸、西部は同1.8%増(同5.9%減)の111万戸と、増加に転じた。

 中古住宅価格は中央値で前月比2.9%上昇の26万7300ドルと、3カ月連続で上昇し、4月の水準としては過去最高となった。住宅価格は過去最高を記録した昨年6月の27万3800ドルに接近しており、前年比も3.6%上昇と、実質賃金上昇率(1.1%増)や名目賃金上昇率(3.2%増)を上回る高い伸びで、86カ月連続で前年水準を上回り高値が続いている。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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