株式新聞

2019年8月21日(水)

<新興国eye>トルコ金融当局、通貨リラ安阻止で個人のFX取引規制に乗り出す

新興国

2019/5/22 12:03

 トルコの金融規制・監督当局である銀行調整監視機構(BDDK)は通貨リラの下落進行を阻止するため、20日から個人顧客による10万ドル以上のドルなどの外貨購入の受け渡し決済を翌営業日に延ばす措置を発動した。米経済専門チャンネルCNBC(電子版)などが伝えた。

 これはBDDKが国内の金融機関に対し、10万ドル以上の外貨購入の口座決済を翌営業日に延期するよう命じる通達を送付していたもの。リラ相場は18年8月、対ドルで年初来42%安まで急落し、通貨危機のピークに達したが、その前後からトルコ中銀による緊急利上げや政府の懸命な為替対策、また、米国のトルコ制裁解除などでいったん持ち直した。

 しかし、ぜい弱な状態は続き、19年に入って、トルコのエルドアン大統領が3月31日の最大都市イスタンブールの市長選で与党が大敗したことに不満を示し、選挙のやり直しを要求(5月7日に再選挙を決定)したことや、対米関係の悪化懸念でリラ安が再燃。足元は年初来で約12%安となっている。

 一方、中銀は通貨防衛のため、外為市場でドル売り・リラ買いの為替介入を実施しているものの、ここ数カ月間で中銀の外貨準備高がかなり減少したため、市場では今後、一段のリラ安が進んだ場合、中銀の為替相場を安定させる能力に懸念を示し始めている。

 このため、政府は15日、一部の外貨購入に対する課税税率をゼロから0.1%に引き上げた。BDDKでは今回の外貨取引規制によって、国内金融市場の安定と投機的なリラ売りを防止できるとしている。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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