<話題>好業績銘柄の押し目を狙いつつ、安値銘柄の巻き返しに備える展開か
2019/5/24 17:28
今週(20-24日)も引き続き、日経平均株価の2万1000円絡みの岩盤の強じんさが確認された。
24日は続落で、取引時間中に229円安の2万922円まで下落したが、終値は33円安の2万1117円と2万1000円台を維持。一方でTOPIX(東証株価指数)に目をやると、0.63ポイント高の1541.21ポイントと、4日ぶりに反発した。
ここで、東証1部の年初来安値銘柄と年初来高値銘柄の数を見ると、安値は253銘柄で、高値は46銘柄。日経平均が229円安まで下落する中、安値銘柄は前日の163銘柄から増加し、高値銘柄は58銘柄から減少した。
ただ、安値銘柄といっても、売り飽き気分が漂うほど安いのは分かっているが、米中貿易摩擦がこう着化する中で、うかつに手を出せないという印象。一方、高値銘柄は、前々週に押し目狙いを推奨したように、そのほとんどが19年3月期の業績が計画を超過し、20年3月期に増収・増益を見込んだ企業だ。
当面、米中貿易摩擦はこう着状態が続きそうだが、そうした中でも市場には一定の買い意欲が存在しており、好業績銘柄の押し目狙いにはまだ歩がありそう。一方、事態が解決に向け動き出した瞬間にはいったん安値銘柄の巻き返しが起こる可能性があり、TOPIX(東証株価指数)の4日ぶりの反発の裏にはそうしたことへの準備があるのかも知れない。
提供:モーニングスター社
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