<新興国eye>トルコ中銀、12日の金融政策決定会合で現状維持か―エコノミスト予想

新興国

2019/6/12 12:06

 トルコ中央銀行は12日に金融政策決定会合を開くが、大方のエコノミストは主要政策金利である1週間物レポ金利を現行の24.00%に据え置くと予想している。地元紙デイリー・サバ(電子版)が11日伝えた。

 これは地元アナドル通信社が20人のエコノミストを対象に行った調査結果に基づいている。ただ、インフレ率が減速する一方で、景気後退リスクが高まっていることから、4人が0.50-1.50ポイントの大幅利下げを予想した。

 これまで中銀はインフレ抑制と急激なリラ安を阻止するため、18年5月23日の緊急会合で、4つの主要政策金利のうち、後期流動性貸出金利だけを13.50%から16.50%に引き上げたが、5日後に金融政策の簡素化を目的に政策金利を1週間物レポ金利に一本化。6月会合で17.75%とした後、同9月にリラ安阻止のため、一気に24.00%に引き上げた。最近はインフレが減速し始めたことから前回4月会合まで5会合連続で政策金利を据え置いている。

 最近のインフレ指標をみると、トルコ統計局が6月3日発表した5月CPI(消費者物価指数、03年=100)は前年同月比18.71%上昇と、4月の同19.5%上昇や市場予想の19.1%上昇を下回り、2カ月連続で伸びが鈍化した。伸び率は2月の19.67%上昇以降、4カ月連続で20%上昇を下回っており、インフレが急加速する前の18年8月(17.9%上昇)以来10カ月ぶりの低い伸びに戻っている。

 同国のCPIは18年8月時点では前年比17.9%上昇だったが、同9月に一気に同24.5%上昇に伸びが加速。同10月に同25.24%上昇と、ピークに達した。市場ではインフレは今後数カ月、減速するとみており、19年12月末時点のCPIの見通しを平均で15.78%上昇(レンジは13.5%上昇-17.6%上昇)と予想している。

 一方、トルコ中銀は4月30日に発表した最新の四半期インフレ報告書で19年末時点のインフレ率は中心値で14.6%上昇(レンジは11.9%-17.3%上昇)、20年末は同8.2%上昇(5.1-11.3%上昇)、21年末は5.4%上昇と、政府予想よりかなり低めになっている。

 また、トルコのベラト・アルバイラク財務相も6日の講演で、インフレ見通しについて、「インフレ率は3カ月後の9月か10月には前年比の伸びが一ケタ台となる」と急減速を予想。その上で、金利の見通しについても、「これ(インフレの減速)は金利の低下を意味する。低金利は企業の資金調達の負担を軽くし、投資を刺激する」とした。一方、中銀は金融政策の見通しについて、4月会合時、「インフレ見通しが顕著に改善するまで金融引き締めスタンスを維持する」と述べている。

 市場ではインフレが急減速し始める19年半ば以降に中銀が利下げに踏み切るとみている。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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