株式新聞

2019年7月24日(水)

<新興国eye>米ムーディーズ、トルコを「B1」に格下げ―デフォルト懸念で

新興国

2019/6/19 10:36

 米信用格付け大手ムーディーズ・インベスターズ・サービスは14日、景気減速懸念が強まっているトルコのソブリン格付け(長期発行体格付け)を「Ba3」から「B1」に1段階引き下げた。格付けに対する見通し(アウトルック)は引き下げ方向で見直すことになる「ネガティブ」に据え置いた。

 引き下げ理由について、ムーディーズは、「国際収支が危機的状況となるリスクが続いており、トルコ政府がデフォルト(債務不履行)に陥るリスクがある」、また、「トルコの経済ファンダメンタルズは大きく変わっていない一方で、財政力と財務力はかなり落ちている。ますますイベントリスク(予期できない出来事で暴落するリスク)を受けやすくなっている」と指摘した。

 また、トルコの外貨建ての債券(債務)と銀行預金のカントリー・シーリング(格付けの上限で送金・交換性リスクを示す)については、それぞれ「Ba2」から「B1」、「B2」から「B3」に引き下げ、自国通貨建ての債務と銀行預金のカントリー・シーリングはいずれも「Ba1」から「Ba2」に引き下げた。

 これに対し、トルコ国庫・財務省は15日に声明文を発表し、「ムーディーズの新しい信用格付けはトルコの基礎的な経済指標とは矛盾する」とし、その上で、「格付けに対する客観性と中立性に疑問を抱く」とした。

 また、同省はムーディーズが19年のトルコの対外債務(短期債務)残高が外貨準備高の2.6倍超に達すると予想していることについても、「トルコ以外の発展途上国はトルコよりも倍率が高いのにトルコより高い格付けが与えられている」と批判した。

<関連銘柄>

 iS新興国<1362.T>、上場MSエマ<1681.T>

提供:モーニングスター社

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