<新興国eye>ハンガリー中銀、政策金利を据え置き―市場予想通り
2019/6/26 12:27
ハンガリー中央銀行は25日の金融理事会で、主要政策金利を据え置いた。市場の予想通りだった。
政策金利のうち、ベース金利である3カ月物固定預金金利は過去最低の0.90%、同金利の上下幅(コリドー)の下限を示す翌日物預金金利はマイナス0.05%、上限を示す翌日物有担保貸出金利は0.90%、また、7日物有担保貸出金利は0.90%と、いずれも据え置かれた。
中銀は16年3月に9カ月ぶりに利下げに踏み切り、同5月まで3会合連続で利下げしたが、同6月から据え置きに転じ、19年2月まで33会合連続で政策金利を据え置いた。翌3月に翌日物預金金利だけをマイナス0.15%から同0.05%へ0.10ポイント引き上げ、他の政策金利を現状通り据え置いたが、4月からすべての政策金利を据え置いており、これで3会合連続となる。
中銀が重視しているコアインフレ率は物価目標の3%上昇を依然超えているものの、「インフレ率は19年下期(7-12月)から、(インフレを加速させる)強い内需の一方で、外部のディスインフレ(物価上昇率の鈍化)要因により伸びが緩やかとなる可能性が高く、19年末から徐々に3%上昇の水準に収束していく」とインフレの先行きに楽観的な見方を示した。
今後の金融政策については、前回会合時と同様、「引き続き金融緩和的な政策スタンスを継続する」とした一方、「金融政策の決定にあたっては、われわれは四半期インフレ報告書で示される今後のマクロ経済やインフレの見通しを十分に考慮し、慎重に対応する」とも述べ、追加利上げには否定的な考えだ。
中銀は3月に翌日物預金金利だけを引き上げた際、「これが利上げサイクルの開始ではなく、1回限りの決定だ」と述べており、今回の会合でも金融緩和スタンスを継続する考えを示した。
このほか、金融政策の効果を円滑に浸透させ、企業向け融資を支援するため、今回の会合でも、「19年7月1日から社債買い取りを総額3000億フォリント(約1132億円)の規模で開始する」との方針を据え置いた。
次回の金融政策決定会合は7月23日に開かれる予定。
<関連銘柄>
iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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