日経平均は159円安と3日ぶり反落、円高で売り先行、下げ幅拡大の流れに=16日前場
16日前場の日経平均株価は前週末比159円69銭安の2万1526円21銭と3営業日ぶりに反落。朝方は、売りが先行した。15日の米国株式は連日で最高値を更新したものの、円高・ドル安が重しとなった。下げ幅拡大の流れとなり、前場終盤には2万1514円89銭(前週末比171円01銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、前引けにかけて安値圏で推移した。
東証1部の出来高は5億5079万株、売買代金は8732億円。騰落銘柄数は値上がり623銘柄、値下がり1427銘柄、変わらず96銘柄。
市場からは「円高は重しだが、次第安になる理由が釈然としない。ただ、来週から決算発表が本格化するが、決算に対する懸念が背景にあるのではないか」(国内証券)との声が聞かれた。
業種別では、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が軟調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、ヤマトHD<9064.T>、西武HD<9024.T>などの陸運株も売られた。オリンパス<7733.T>、テルモ<4543.T>などの精密株や、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も安い。
半面、トヨタ<7203.T>、デンソー<6902.T>などの輸送用機器株が堅調。SUMCO<3436.T>、文化シヤタ<5930.T>などの金属製品株も高い。
個別では、RPAH<6572.T>、SKジャパン<7608.T>がストップ安ウリ気配となり、ベクトル<6058.T>、三機サービス<6044.T>、ネオス<3627.T>などの下げも目立った。半面、テラスカイ<3915.T>がストップ高カイ気配となり、レナウン<3606.T>、IDOM<7599.T>、インターアク<7725.T>、EJHD<2153.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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