<相場の読み筋>7月18日

2019/7/18 7:28

 17日の米国株式は、続落した。NYダウが前日比115.78ドル安の2万7219.85ドル、ナスダック総合指数が同37.591ポイント安の8185.206ポイントで取引を終了した。出来高概算は、ニューヨーク市場が7億218万株、ナスダック市場が18億2865万株だった。引き続き、トランプ米大統領が、中国からの全輸入品に対し関税を課す可能性があると表明したことが重しとなった。4-6月期決算の発表が本格化する時期でもあり、企業業績に対する警戒感も浮上し、軟調な展開が続いた。6月米住宅着工件数は、季節調整済みの年率換算で125万3000件で、市場予想平均の126万件を下回った。NYダウ採用銘柄では、キャタピラーやユナイテッド・テクノロジーズ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスなどが値下がり率の上位に入っている。

 18日の東京株式は続落後、もみ合いとなりそう。きのう17日の日経平均株価は、朝安後に下げ渋る動きをみせていたが、現地17日の欧米株安を受け、売りが先行しそうだ。4-6月期決算発表の本格化を前に、模様眺めムードが続くとみられる。為替相場は、ドル・円が1ドル=107円台の後半(17日終値は108円26-27銭)、ユーロ・円が1ユーロ=121円台の前半(同121円32-36銭)と円高に振れている。対ドルでの円高の動きを警戒し、輸出関連銘柄は軟調な展開を強いられそうだ。17日のADR(米国預託証券)は円換算値で、コマツ<6301.T>、ソニー<6758.T>、ファナック<6954.T>などが、17日の東京終値に比べ安い。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、17日の大阪取引所終値比90円安の2万1330円だった。

(イメージ写真提供:123RF)

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