来週の日本株の読み筋=重要企業の決算にらみ選別色強める
来週(22-26日)の東京株式市場は、重要企業の4-6月期決算発表が始まり、選別色を強めそうだ。24日に信越化<4063.T>、日電産<6594.T>、アドバンテスト<6857.T>、25日に日立建機<6305.T>、富士通<6702.T>、日産自<7201.T>、26日にキーエンス<6861.T>、東エレク<8035.T>などの決算が相次ぎ、業績動向を吟味した売買が活発となる。市場では、業績悪化への懸念は根強いが、それに対する抵抗力も試されることになろう。また、米国でもキャタピラー、インテル、フェイスブック、アルファベッド(グーグルの持株会社)をはじめ主要企業の決算発表が続き、内容次第では米国株はもとより、日本の関連銘柄にも影響を及ぼすだけに注視しておく必要がある。
スケジュール面では、海外で23日に米6月中古住宅販売件数、24日に米6月新築住宅販売件数、25日に独7月Ifo景況感指数、26日に米4-6月期GDPなどの発表が予定されている。
19日の日経平均株価は4日ぶりに大幅反発し。2万1466円(前日比420円高)引け。18日の米国株高を支えに、前日大幅安した反動から、自律反発狙いの買いが先行した。時間外取引での米株価指数先物高や、中国・上海総合指数高もプラス作用した。半導体受託生産の世界最大手TSMCが18日の決算発表で業績の先行きに前向きな見通しを示したことで、半導体関連株が買われ、指数に寄与した面もある。市場では、「戻り過ぎの印象だが、次の『マド』(16日安値2万1514円-17日高値2万1488円)を控え、これから戻り売りが出てくる」(準大手証券)、「ひとまず日経平均2万1500円を挟んだ動きに回帰するとみている」(中堅証券)などの声が聞かれた。
提供:モーニングスター社
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